護王神社 『亥子祭』

こんにちは。事務所から京都の観光案内です。

明日から11月。旧暦でいえば10月にあたります。

旧歴10月初めの「亥の日」に火入れをすると、火事が起こりにくいという言い伝えがあり、

この日に炬燵や火鉢に火入れをする風習が残っています。

これは古代中国の五行説に基づくもので、十二支のひとつ「亥」は「水」に分類され、

火を鎮めると考えられていました。茶の湯の世界では、地炉を開く「炉開き」が行われます。

また、平安時代には宮中行事として亥の日の亥の刻に「亥の子餅」を食べる

「亥の子の祝い」が行われていました。

亥の子は田の神とされたことから、収穫を感謝し、無病息災を願うもので、

さらには多産な亥にあやかって子孫繁栄も祈ります。

京都で「いのしし神社」として親しまれている護王神社では11月1日(木)17時頃~

「亥子祭」が行われ、この亥子餅の儀式を平安時代さながらに再現されます。

平安王朝の装束を身にまとった神職と奉仕女房(女官役)が、本殿での祝詞奏上の後、

拝殿で亥子餅つきの儀式を行い、その後、提灯行列が護王神社を出て、

京都御所へ亥子餅を献上に向かいます。

儀式終了後は参拝者にも亥子餅がふるまわれるそうですよ。

夕方から行われる行事です、上着やマフラーを用意して暖かくしてお出かけ下さい。